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通常新しいサービスが始まるときは古いサービスとも互換性が取られることが多いのですが、残念なことにIPv6とIPv4は互換性がありません。そのためIPv4で提供されるサービスはIPv4アドレスで、IPv6で提供されるサービスはIPv6で利用しなければなりません。
 
 
インターネットを利用するためには、パーソナルコンピュータ(PC)などの端末、家庭内やISPなどのネットワーク、ホームページやメールなどのサービスといった3つの要素が必要です。IPv6への対応はそれぞれが行なう必要があります。
 
 
IPv6の利用には、パーソナルコンピュータ(PC)などの端末、ネットワーク(家庭内ネットワークや、ブロードバンドアクセス回線及びISP、サービス(コンテンツ)のそれぞれがIPv6に対応することが必要です。
 

 

 
パーソナルコンピューター(PC)の対応
 
IPv6の利用には、パーソナルコンピュータ(PC)の基本ソフトウェア(OS)(Microsoft WindowsやApple Mac OSなど)がIPv6に対応することが必要です。

Microsoft Windowsの場合は、Windows XP、Windows Vista、Windows 7 がIPv6に対応しています。(Windows XP以前のバージョンのWindowsではIPv6に対応していませんので、IPv6をご利用いただくことはできません。)Windows XPの場合は手動でIPv6をインストールする必要があります。Windows Vista及びWidows 7では初めからIPv6に対応しています。それぞれの設定方法などについてはマイクロソフト社の下記サポートページをご参照ください。

Windows 7の場合
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/IPv6-frequently-asked-questions

XPの場合
http://support.microsoft.com/kb/555577/ja

Apple Mac OSXの場合は、10.2(jaguar)以降はデフォルトでIPv6に対応しています。それぞれの設定方法などについてはアップル社の下記サポートページをご参照ください。(Mac OSX以前のMac OSではIPv6に対応していませんので、IPv6をご利用いただくことはできません。OSX10.1以前のOSXのIPv6の利用は設定が必要となります。)

例:10.4(tiger)の場合
http://docs.info.apple.com/jarticle.html?path=Mac/10.4/jp/mh1847.html
 
ネットワークの対応
 
家庭内ネットワークの対応
 
家庭内ネットワークで対応が必要なのはルーターです。LANケーブルやパーソナルコンピュータ(PC)のネットワークカード、ハブなどはIPv6でもそのまま利用することができます。(ハブなどの製品でIPv6対応と記述してあるものもありますが、特に記述していない場合でも通常はIPv6の利用には支障はないはずです)

ルーターについては、IPv6用でないIPv4用のルーターであっても、IPv6のブリッジ機能があれば、利用することができます。具体的にそれぞれのルーターがIPv6利用可能かどうかはルーターメーカー各社のサポートページなどでご確認ください。
 
ブロードバンドアクセス回線及びISPの対応
 
IPv6の利用には、契約しているブロードバンドアクセス回線(フレッツなど)とISP(インターネット接続プロバイダー)のサービスがIPv6に対応することが必要です。光ファイバー(FTTH)アクセス回線においてもっとも普及しているNTT東日本・西日本のフレッツ光ネクストの場合はIPv6に対応していますが、これと組み合わせて利用するISPのサービスもIPv6に対応する必要があります。

(NTT東日本・西日本のフレッツ・スクエアではIPv6を提供しております。フレッツ・スクエアはフレッツ光ネクスト以外のフレッツ網からもご利用いただけますが、インターネットへの接続はできませんのでご注意ください。)

NTT東日本・西日本の「フレッツ光ネクスト」やKDDIの「auひかり」の一部サービスでもIPv6インターネット接続は可能となる予定ですが、ご利用には各ISPが対応する必要があります。詳しくは各ISPにご確認ください。

なお、ISPやアクセス回線がIPv6インターネット接続を提供していない場合でも、IPv4インターネット上でIPv6インターネットを利用するサービスもあります。
 
サービスの対応
 
IPv6で使うにはインターネット上のホームページやメールサービスなどのサーバーもIPv6に対応する必要があります。しかし現状ではインターネット上で提供されているほとんどのサービスはIPv4で提供されています。一部IPv4とIPv6の両方で提供されているものもあります。IPv4で提供されているサービスはIPv4に対応したパーソナルコンピューター(PC)やネットワークから利用する必要がありますが、今後IPv6に対応したサービスはどんどん増えて行くことと思われます。
 
 
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