■趣旨・目的今や社会的インフラと言われるまでに普及してきたインターネットですが、様々な場面で我々の生活を便利にしてくれる一方で課題も次第に見えてきはじめました。 これらの諸問題にグローバルな観点から対応するために2003年と2005年に行われた国連のWSIS(世界情報社会サミット)の活動を引き継ぎ、様々な分野、国、地域においてインターネットの管理に関する会議が行われてきております。その中でも、2006年以降はIGF(Internet Governance Forum)という形で国連がグローバルな会議を主催し、その会議と連携して国ごと、地域ごとに世界中で議論が進んでいます。 日本においてもインターネットに関する様々な課題を、様々な関係者(マルチ・ステーク・ホルダー)で話し合いを持つ必要があることが痛切に感じられるようになりました。専門家や事業者の議論はもちろんですが、実際に利用するユーザの声もこれからのインターネットには必要であり、その意味において利害関係者が一同に集い議論する場が早急に必要ではないかと思われます。昨年10月にアジア太平洋地域で始まったIGFの活動と連携する「IGF Japan」の設立のためのキックオフミーティングを沖縄にて開催しました。 その後数ヶ月、現在課題となっている様々な問題、物理的なアクセスの問題から法的あるいは制度的な課題、また一部国際的な問題等について活発なディスカッションが行われました。そこで今回、「対話」を軸にした、それぞれの公表、会場での議論をする場として「第1回全体会議」を下記の通り開催します。
■プログラム ※Ustreamのアーカイブはこちらよりご覧いただけます。 ・IGF Japan 第1回全体会議 開催報告 ・アンケート結果
2011年7月21日(木) |
10:00~10:05 |
開会挨拶
社団法人日本インターネットプロバイダー協会 会長 渡辺 武経氏
|
10:05~10:10 |
来賓挨拶
総務省 総合通信基盤局 局長 桜井 俊氏
|
10:10~10:25 |
ビデオレター
チェンゲタイ アリス (解説)イー・アクセス株式会社 執行取締役 小畑 至弘氏
|
10:25~10:45 |
IGFとは何か
インテレクチュアル・ベンチャーズ 上級副社長 兼 日本総代表 加藤 幹之 氏
|
10:45~12:30 |
災害時と復旧・復興時におけるインターネットとICT
阪神・淡路大震災および東日本大震災において、インターネットを中心とするICTがどう使われたのかを検証し、復旧・復興局面を含めて、われわれにとっての課題を明らかにする。
講演:東日本大震災に対する総務省の取組状況について
総務省総合通信基盤局データ通信課 課長 斎藤 晴加氏
パネルディスカッション:
モデレータ: ハイパーネットワーク社会研究所/多摩大学情報社会学研究所/iSPP代表理事 会津 泉氏
パネラー: 神戸と学ぶ防災市民塾/iSPP代表理事 松崎 太亮氏 KDDI執行役員 技術統括本部 副統括本部長 小林 洋氏
|
12:30~13:20 |
昼食 |
13:20~16:00 |
インターネットクリティカルリソース
IPv4アドレスの枯渇からはや数ヶ月が過ぎ、KDDIのau one netやNTT東日本・NTT西日本のフレッツネクスト等でも次々とIPv6サービスの提供が開始されている。しかしながら、世界中でIPv6の実装が進み、IPv6のみでインターネットを使えるようになるのはいつか、まだまだ見通しが立たない状況である。また、そろそろ未使用のIPv4アドレスが少なくなってきたというISP等の事業者も出てきている。そこで、各界の専門家に今後のIPv4からIPv6への移行について語っていただく。また、IPv6の導入も進み、ますます拡大し複雑化しているルーティングについても焦点を当てることとする。更にgTLDの導入により新しい局面に入ったドメイン名についても現状の課題を中心に状況の説明を行う。
講演:IPv4アドレス在庫枯渇とIPv6への移行
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター IP事業部課長 佐藤 晋氏
講演:IPv6対応の技術的課題と現状
日本ネットワークイネイブラー株式会社 中川 あきら氏
講演:World IPv6 DAY 報告:IPv4枯渇タスクフォース
社団法人日本インターネットプロバイダー協会 会長補佐 木村 孝氏
講演:インターネットのルーティングについて
シスコシステムズ合同会社 印南 鉄也氏
パネルディスカッション:中長期的なIPv4からIPv6への完全移行 10年~50年
モデレータ: 財団法人インターネット協会 副理事長 木下 剛氏
パネラー: 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 佐藤 晋氏 日本ネットワークイネイブラー株式会社 中川 あきら氏 社団法人日本インターネットプロバイダー協会 木村 孝氏 イーアクセス株式会社 小畑 至弘氏 NECビッグローブ株式会社 岸川 徳幸氏
講演:ccTLDの利用実態から見るドメイン名のガバナンスの課題
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 主幹研究員(准教授) 上村 圭介氏
|
16:00~16:20 |
休憩 |
16:20~18:35 |
セキュリティ関係講演:ウィキリークスが変える世界
情報セキュリティ大学院大学 学長 林 紘一郎氏
講演:表現の自由とチュニジア
東京大学/ICANN GNSO Council ラフィク ダンマク
|
18:50~20:00 |
情報交換会 |
|
2011年7月22日(金) |
9:00~11:30 |
児童ポルノブロッキングについて
1年余りの議論を経て、今年4月より児童ポルノのブロッキングが開始されました。このセッションでは、安心ネット作り促進協議会 児童ポルノ対策部会主査 として、昨年ブロッキングに関する法的問題の報告書作成にも関わられた弁護士の森亮二先生と、インターネットに関する法制度の問題にも詳しい京都大学の曽 我部真裕准教授を迎え、4月以降のISPによるブロッキングの状況などの最新情報も交えつつブロッキングを巡る様々な論点について議論したいと思います。
講演:ブロッキングの実施に向けた法的課題
弁護士法人英知法律事務所 弁護士 森 亮二氏
講演:4月に開始されたブロッキングの現状と実態について
社団法人日本インターネットプロバイダー協会 会長補佐 木村 孝氏
講演:青少年条例と憲法
京都大学 大学院法学研究科准教授 曽我部 真裕氏
パネルディスカッション:
モデレータ: 社団法人日本インターネットプロバイダー協会 木村 孝氏
パネラー: 弁護士法人英知法律事務所 弁護士 森 亮二氏 京都大学 曽我部 真裕氏
|
11:30~12:30 |
昼食 |
12:30~15:10 |
クラウドにより豊かになる社会
インターネットの発展とモバイルアクセス技術の発達により、何時でもどこでもクラウドを活用してコミュニケーションできる環境が整いつつある。 そしてこのような環境を活用して、個人間や社会と個人の間での情報のやりとりは飛躍的に拡大しつつある。例えば、東日本大震災からの復興にあたっても、既 にクラウドが様々な局面で迅速に活躍できるインフラとして利用されている。このようにクラウドを使ってこれから如何に社会を豊かにしていくかを様々な事業 を通して紹介する。また、技術の進歩による負の側面も多々あるが、それがどのようにして克服されていっているのかについても考察していくこととする。
講演:クラウドの発展による社会への貢献:現状と将来の展望
日本マイクロソフト株式会社 技術統括室/イノベーションセンター 本部長 田丸 健三郎氏 株式会社セールスフォース・ドットコム FS営業本部 シニアアカウントマネージャー 佐々木 道代氏 NTTコミュニケーションズ株式会社 ビジネスネットワークサービス事業部 販売推進部担当部長 中山 幹公氏 ニフティ株式会社 クラウドビジネス部 部長 上野 貴也氏
パネルディスカッション:
モデレータ: イーアクセス株式会社 執行役員 小畑 至弘氏
パネラー: 日本マイクロソフト株式会社 田丸 健三郎氏 株式会社セールスフォース・ドットコム 佐々木 道代氏 NTTコミュニケーションズ株式会社 中山 幹公氏 ニフティ株式会社 上野 貴也氏 弁護士法人英知法律事務所 弁護士 森 亮二氏
|
15:10~15:30 |
休憩 |
15:30~17:30 |
日本の個人情報保護とグローバルハーモナイゼーション
-社会保障・税番号大綱(2011/6/30決定)にも論及-
講演:海外のデータ保護ルールと日本
一橋大学 名誉教授 堀部 政男氏
パネルディスカッション:世界のルールとのハーモナイゼーション
モデレータ: 社団法人日本インターネットプロバイダー協会 副会長 立石 聡明氏
パネラー: 一橋大学 名誉教授 堀部 政男氏 株式会社レキサス 代表取締役社長 比屋根 隆氏
|
|
|
《BoF》インターネットガバナンス研究者等によるBoF (会議室Aにて13:00~15:00開催予定) インターネットガバナンスに関する研究の動向、IGF Japanへの学術・研究コミュニティとしての貢献のあり方についての意見交換 |
|
|
17:30~18:05 |
IGF-Japan第1回 WrapUp BoF報告 上村 圭介氏 議長総括 渡辺 武経氏 |
18:30~20:30 |
情報交換会 |
|
■参加申込
こちらのフォームよりお申込みください。
■協賛会社
イー・アクセス株式会社 |
NECビッグローブ株式会社 |
NTTコミュニケーションズ株式会社 |
KDDI株式会社 |
GMOインターネット株式会社 |
シスコシステムズ合同会社 |
ソネットエンタテインメント株式会社 |
ソフトバンクテレコム株式会社 |
ニフティ株式会社 |
マイクロソフト株式会社 |
■協賛金についてのお願い協賛の金額は1口 200,000円となります。
- なお、1口 100,000円のご協賛も作りましたので、ご協力いただければ幸いです。JAIPA事務局までご連絡を下さい。
- 協賛いただいた場合、Web、配布レジメ等に掲載をさせていただきます。
- お申し込みは、別紙申込用紙に必要事項をご記入いただき、FAX(03-5456-2381)またはe-mailにてお送りください。
協賛金申込書類
■問い合わせ 社団法人日本インターネットプロバイダー協会 事務局 E-mail:info@jaipa.or.jp ※@を半角に変更してください。